いつもありがとうございます。
このブログは、2日目のブログに引き続き、どんちゃんに同行した
エリーが書かせていただきます。
(このツアーは、株式会社ウォンツの貧困支援事業の一環です)
どんちゃんのフィリピンスタディーツアー3日目、2015年3月25日(水)は、
パンパンガ州のポーラック町を訪問しました。
この地域を案内してくださるNGOアクセスのスタッフさんが
パンパンガ州について説明してくださいました。
ここは、1991年にピナツボ火山噴火があり、被災した地域です。
噴火後も、繰り返し火山灰土石流に襲われ、大阪府と同じくらいの面積が
埋まったそうです。
想像するだけで、ぞっとします。。
火山灰がシンガポールまで飛んでいったとも言われています。
約8万もの家族が家を失ってしまい、その家族は再定住地で暮らしています。
道沿いにあった教会は、火山灰に埋まったままでした。
堤防から見える景色です。
今はただただ広い平地になっていますが、火山噴火前には、
この場所にも小学校が10校ほどあり、住宅も多かったそうです。
住民は、ブロック製造、ゴミ拾い、サトウキビ収穫、
農場労働(養豚、養鶏、養殖など)を主な収入源として働いています。
ブロック製造の仕事場を見学させていただきました。
火山灰の砂を原料としてブロックを作っています。
ブロック1個をつくると、2円〜3円ほど稼げるそうです。
原料を型に入れて押し固めます。
レバーを引くと、形が整ったブロックが3つ完成します!
暑い中、かなりの力仕事なので、働いている人は汗だくで、
その表情から過酷さが伝わってきました。
ブロック製造をしている人はすぐそばの家に暮らしていました。
この家もブロックでできています。
また、あたりは風が強く、山積みになった火山灰による砂埃がひどかったです。
次にゴミ収集場へ伺いました。
ゴミを集めたトラックが到着すると、大人も子どもも、
高く売れるゴミを我先に手に入れようと、駆け寄っていきます。
ここでは、小さい子どもも、ゴミ拾いに使われる細長い鉄の道具を持って
ゴミを拾っていました。
午前中は学校に行き、午後からゴミ拾いの仕事を手伝う子もいます。
この男の子の履物は、なんとビーチサンダルです。
道具を持たずに、素手でゴミをかき分ける女の子もいました。
ゴミの中には、釘やプラスチックが割れた破片などが混ざっており、
子どもたちが手伝うには、あまりに危険です。
日本では、夕方まで学校があって、家に帰ってからは友だちと遊んだり、
宿題をしたり、習い事に通う子が多く、私もそんな子ども時代を過ごしました。
ゴミを拾う幼い彼らを目の前にして、これまで生きてきた私の生活がいかに贅沢で、
ありがたい環境だったかを感じました。
次に、家庭訪問をさせていただきました。
雨季には、すぐに洪水となるため、高床式の家でした。
サトウキビ畑で働いて、月に9000円ほどの収入を得ているそうです。
6人の子どもがいるそうなのですが、上の子4人は、出生証明書が無いと伺い、
驚きました!
フィリピンでは、よくあることらしいのですが、出生証明書が無い人は、
正規の仕事に就くことができません。
こうして貧困の連鎖が生まれるそうです。
お母さんは、今、4人分で4500円のお金を払って
出生証明書を申請中だとおっしゃっていました。
後から申請することは、難しいことも多いそうですが、
手続きが上手くいくことを願います。><
お母さんが日々の生活の話をしてくださいました。
「子どもに食べさせるものが無いときと、子どもが病気だと分かっているのに、
治療費がなくて病院に連れて行ってあげられないときが、本当に辛いです」
そうおっしゃったお母さんの目を見て、もどかしい気持ちになりました。
何か力になりたい!と強く思いました。
2番目のお子さんの夢は、家族のために家を建てることだそうです。
この子がたくさんの愛情をもらって育っていること、
大好きな家族に恩返しがしたいことが伝わります。
お母さんは
「そんな優しい子どもたちの姿を見ていることが、私のエネルギーです」
とおっしゃっていました。
そして、この近くにある、ミトラ小学校へお邪魔し、
どんちゃんライブをさせていただきました!
幸せなら手をたたこう、ふるさと、ぼくのゆめ(一途)などを歌いました。
どんちゃんのギターと歌声に合わせて、お友だちも一緒に歌ったり、
笑ったり、身体を揺らしたり、とっても楽しい時間でした★
ライブ後には、全員で記念写真を撮りました!
教室から出た後、たくさんのお友だちがどんちゃんを追いかけてきてくれて
順番にタッチ!☆
どんちゃんもとっても嬉しそうです^0^♪
お別れが名残惜しくて、何度も何度も、一緒に写真を撮りました☆^^
またいつかこの学校に来て、元気なお友だちに会えますように。
この日の夜、私の考え方が変わる出来事がありました。
ケソン市にあるホテルのそばで夕食を食べて、お腹いっぱいになって
ホテルまでの道のりを歩いていると、 おそらくストリートチルドレンであろう
痩せて小柄な子どもたちや、 5人ほどで路上に布を引いて寝ている
家族に出会いました。
そのとき、自分がお腹いっぱいであることが、ものすごく申し訳なく感じて、
胸が締め付けられるような気持ちになりました。
そのことをどんちゃんに話すと、
「『私だけお腹いっぱいでごめんね』って思うんじゃなくて、
『助けるから待っててね』って思うんだよ。」
と教えてくれました。
この言葉で、私の中のモヤモヤがスーッと消えていきました。
自分がごはんを食べて満腹になったとき、誰かにごはんをあげられる。
自分が元気なときに、元気が無い人を助けることができる。
私が毎日元気に生活することができる環境に心から感謝し、
これからもしっかり食べて、しっかり寝て、
あの路上の子どもたちや家族を助けたい!と思いました。
〜オマケ編〜
フィリピンでは、マンゴーの食べ方の一つに、
まだ熟していないマンゴーをそのまま食べるという方法があるそうです。
グリーンマンゴーと呼ばれるそうで、塩をかけても美味しいとか^^
早速、私も頂いてみました。
ガリっとかじる硬いマンゴーは、ものすごく酸っぱい味でした!!
(あぁ、思い出すだけで、酸っぱい・・・^^;)
酸っぱいものが得意な方は、ぜひお試し下さいませ♪