東北応援ツアー第6弾〜1日目:めだかの楽校〜

いつもありがとうございます。

4月17日(金) 大原小学校を出発し、次なるライブ地は 石巻市にあります
デイサービスセンター「めだかの楽校」です!

こちらは前回もお邪魔した場所で、と〜っても盛り上がったところなので、
一途もワクワク! (ちなみにその時のブログはこちら♪)

建物内には、震災当時の新聞記事や、

みんなで書いた寄せ書き、

全国の子ども達から送られて来た希望のメッセージなど

たくさん飾られていました。

私たちがセッティングをしている間、めだかの学校を創設した井上校長が、
利用者のおじいちゃんおばあちゃんたちを相手に
まるで漫談のようなお笑いレベルの高いトークを繰り広げておられたのですが、
よくよく聞いてみると、
「つまらないと思っても、やってみるって大事だよ」
「なんにもなくても、笑ってみると、楽しくなるよ」
「足腰を毎日少しでも動かしておかないと、
 いざってときに逃げられないよ」

と、とっても大切なことをおっしゃっていました。

それを、一人一人の名前を呼んだり、席を歩いたり、肩に触れたり、
腕をそっと持ったりしながら話すのです。

ただ説教みたいに話すのではなく、笑いを交え、寄り添い、触れ合いながら、
みなさんに語りかける様子に、私たちもしばらく見惚れてしましました!

さて、セッティングも終わり、いよいよ一途ライブの開始です!

この横断幕も飾って下さいました♪

前回来たことを憶えておられるか聞いてみたら、
2人ほど手を上げて下さいました!

それでも嬉しいのに、どんちゃんときたら
「わ〜!ほぼ全員の方が手を上げて下さいました!
 ありがとうございます!」 と喜ぶので、皆さん大笑いです!!^^

自己紹介でも、くまちゃんとどんちゃんが 2歳差であることを伝えると
「えぇ!!!???」 と驚かれるおばあちゃんもいて、
それでもまたみんなで大笑い♪♪

とっても幸先の良いスタートとなりました〜!

今回のセットリストはこちらです。
1.七つの子
 手拍子をして下さる方、指揮をしてくださる方、
 一緒に歌って下さる方、みんなニコニコでした♪

2.むすんでひらいて
 言わずと知れた手遊び歌ですが、
 どんちゃん曰く「めだかの学校の歌です!」と。
 「職員さんや利用者さんの心が結ばれていますよね。
 それはなぜか。心を開いているからです!!」

 確かにそうだわ〜と納得です♪

 みなさん上手に、高く手を上げたり揺らしたりして
 手遊びに参加してくださいました!

3.ふるさと
 この歌も、みんなで大合唱しました!
 やはりこの歌は3番まで諳んじておられます。
 どのデイサービスに行っても、
 みなさんが歌ってくださる名曲です。

4.幸せなら手をたたこう
 この歌、だいたい3番までしか歌われませんが、
 実は10番まであります。
 幸せなら泣きましょう♪や、
 幸せならウィンクしよう♪などあるのですが、
 泣くレクチャーをくまちゃんが、
 →口を台形に開けるのがポイント

 ウィンクレクチャーをみっこちゃんが、
 →片目を閉じるとなぜか口が開くのがポイント

 これにも、やっぱり大笑いなのでした♪

5.春の小川
 久しぶりにみっこちゃんが1人で歌いました!

 でも歌う前に何度も
 「みなさんも一緒に歌って下さいね、助けてくださいね」
 と言うので、みなさん可哀想に思ったのか、
 とっても大きな声で一緒に歌ってくださいました!

 ありがとうございます!!!!><

6.みちのく一人旅
 東北に来たらいつも歌うこの曲。
 皆さんも一緒に力を込めて歌ってくださいました!

7.夕焼け小焼け
 この歌を歌おうかしら〜、と話している時、
 突然みっこちゃんが言いました。

 「あ!この場所でのライブが、
 一途をスタートさせてから500回目のライブです!」

 こんな素っ頓狂なタイミングでしたが、
 おじいちゃんおばあちゃん達は、笑顔で拍手をくださいました〜!

 わ〜ありがとうございます!!!

8.愛燦々  
 どんちゃんが情熱的に歌い上げ、
 みなさん、じっくりと聞いて下さいました!

9.母さんの歌
 どんちゃんの「次は、母さんの歌にしましょう!」
 と言うと、おじいちゃんおばあちゃんたちから
 拍手が沸き起こりました〜!

 歌っている時、どんどんどん手拍子が大きくなるほど
 皆さん大好きな歌のようでした。

 中にはこらえきれず涙を流す方も。。。
 その人を見て、みっこちゃんも涙涙。。。

10.団地音頭
 曲の説明をすると、みなさん「そうか、そうか」
 と頷いてくださいました。

 どんちゃんが続けます。

 「この歌で最後ですが、もしみなさん、さっき練習されていた
 アンコールをして下さったら、僕たち喜んでアンコール曲を
 させていただきますからね♪
 それでは行きましょう、団地音頭です!」

 そんな催促をされて、みなさんまたまた大笑いです♪

 前で踊る私たちの真似をして手をひらひら動かしたり、
 お隣さんと手を繋いだりして、楽しそうに踊ってくださいました!

 終わるなりすぐに「アンコール!」が沸き起こりました〜♪♪

 優しいみなさん、ありがとうございます^^

11.上を向いて歩こう
 手拍子をしながら、みなさんノリノリで歌って下さいました!

 でも中には涙を浮かべる方も。

 私と目が会うととっても嬉しそうに微笑んでくださる方で、
 前回も私の手をずっと離さずに踊ってくれたおばあちゃんでした。
 「もうお別れなの?」という気持ちなのかなあ、と想像していたら
 私も涙涙に。。。

 でも歌い終わったあと、どんちゃんのおもしろトークで
 笑顔になってくださったので、私も笑顔になれました♪

ライブ終了後、井上校長とお茶っこをさせて頂いたのですが
(※お茶っこ=お茶を飲みながらおしゃべりすること)

今日初めてお会いした井上校長は、なんと、
一途の歌声を知っていてくださいました!

それは、このライブのときのことです。

南境第7団地に、井上校長も3年以上お住まいで、
友人を病院から連れて戻って駐車場に車を止めた時、
どんちゃんの歌声が聞こえてきたそうです。

「あら〜お祭りやってんだねえ」 と車の中でその歌を聞いていたそうです。

人がいっぱいだったし、その時は病気や長い仮設暮らしに悩んでおられたので
お祭りに加わることはなかったそうですが、
力強い歌声だけは耳に残っていたそうです。

そして今回歌った団地音頭を聞いて、
「この声は・・・?あの時の??」 と思い出してくださったそうです!!

「独特の、本当にいい声だものね」 と真剣におっしゃってくださって、
謙遜するどんちゃんの横で、私は「そう、本当にいい声なんです」と
自慢しそうでした。

めだかの楽校は、17カ所で開設しているそうで、
利用者数は200名を超えるとのこと。

その200名の名前も顔もどんな人かも、井上校長はすべて頭に入っているそうです。

すごい!

でも、ライブ前のトークの様子を思い出しても納得だなあと思いました。

一人一人に真剣に向き合っていると感じたからです。

また、私たちがお邪魔したこの建物は、震災以降に借りた場所で、
本当はもっと海の近くにあったそうです。

あの日は、地震直後にすぐ避難をし、利用者さん全員を守ったそうですが、
4人の職員さんが一時は津波に飲まれてしまったそうです。

雪の降る寒い日だったので、利用者さんたちを温めようと、
建物に毛布を取りに戻ったところ、津波が押し寄せ、2階に逃げるものの、
建物自体を超える高さだと判断し、自分たちで波に飛び込んだそうです。

その後はそれぞれが、別の建物の屋上に泳いで行ったり、
電柱にしがみついたりし、翌日には4人ともが無事に戻ってこれたそうです。

九死に一生を得た人達しか今を生きていないのですね、
と聞くと「そうです」とおっしゃっていました。

めだかの楽校は津波で全壊したため、友人に紹介してもらって空いていたこの物件に
今は入っているとのことでした。

井上校長は、自身も障がいをお持ちだそうで、
そういう人を助けるボランティアを昔からずっとされていたそうです。

アナウンサーをしたり、町内を大改革する役員をしたり、
全国を講演で回ったりと、ありとあらゆるお仕事をされながら、
今は市の委託を受け、この「めだかの楽校」や 「めだかの楽園」などを
運営されているそうです。

この井上校長、お話をしていても本当に魅力いっぱいなのですが、
「この運営はお金を生まないの。
 でもね、全国を講演で回った時に、私を応援したい、
 っていう人が、お菓子を送って下さったり、
  お金を支援して下さったりして、今も成り立っているの」
 と拝むようにおっしゃっていました。

「自分のお金じゃないから、そういったものは
 寄付をさせてもらったり、ここの利用者さんと
 一緒に頂いたりするのよ」と。

 この人なら、自分がやりたいけどできないことをやってくれる。
 この人なら、自分のお金を預けても後悔しない。
 この人を応援することが、社会貢献だ。

そう思ってくださって、全国の方々が支援をしてくださるのだなあと感じました。

その点、一途も同じなので、深く感謝する井上校長の気持ちが強く伝わって来ました。

こうやってたくさんのご縁に支えられ、利用者さんたちに愛され、
頼りにされ、容易ではないこの運営をずっと続けてこられたのだと思います。

このパワフルに見える井上校長。 仮設住宅に入った後というのは、
ただ与えられる生活になってしまい、震災で深く心に傷を受けたこともあって
気分が鬱々とし、入退院を繰り返していたそうです・・・。

しかし「これでは私らしくない」と一念発起し、どこでもいいからここを出たい、
と周囲にも相談し、めだかの楽校で寝泊まりするなど気持ちを奮い立たせ、
おじいちゃんおばあちゃんを助け、障がい者の力となることで、
生き甲斐を再び取り戻したそうです。

「生き甲斐がないと、人間じゃなくなっちゃう」優しい目ながらも、
真理をついた言葉で、ハッとさせられました。

お茶っこの中で井上校長の夢を聞き、私たちに何ができるかを考える時間は
とても有意義で、これも一途の「生き甲斐」だなあと思いました。

命があり、行動できる身体を持ち、スポンサー様がいて、仲間がいて、
家族がいて、仕事がある。

この自分の環境に、改めて感謝の気持ちを持たせていただいた時間でした。

東北応援ツアー第6弾〜2日目:南境第7団地北集会所〜へと続きます

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