いつもありがとうございます。
4日目となります5月21日(水)は2カ所にお邪魔しました。
1件目となる南三陸町の伊里前保育所では、
一途&くまちゃん人形劇をさせていただきました!
入って来た私たちに、興味津々です♪
セッティングをして子ども達を待っていると、
年長さんから順番に、お行儀良く入って来てくれました。
みんな正座をし、ドキドキした面持ちです♪
「お行儀がいいね〜!」
「えらいね〜!」
と笑いかけると、照れ笑い♪
園児全員が揃ったところで、いよいよスタートです!
くまちゃんの手遊び、どんちゃんのギター、みっこちゃんタンバリンで、
「どんぐりころころ」の歌に合わせて手遊びをします。
最初はゆっくり、そしてどんどん高速になる遊びに、子ども達も夢中!
そして先生方は難しくて「あれ?あれ?やだ〜(>▽<)」と、こちらも楽しそう♪
みんなの緊張がほぐれたところで、心に思ったことはなんでも話していいんだよ、
という前置きをし、いよいよ人形劇が始まります!
どうやら新作の物語を考えて来たとのことで、
子ども達も何が始まるのかと興味津々です♪♪
これから見る方に向けて、ネタバレしないようにしますが、
さる吉の父ちゃんを想う心と、
「ありがとう」の使い方にくまちゃんらしさが詰まっていて、
とても大好きなお話でした♪
お猿の村長さんも登場したのですが、
一人の子が「ごりら!」と発言し、
みんなが一斉に「ごりら!」「ごりらー!」と連呼。
すると村長さんは 「そうそう、ワシはゴリラだから、ってちがーう!ワシャ猿じゃ!」
と反論します。
これで大爆笑♪
またある時は、父ちゃんがさる吉にお礼を言う時、
ある子が「スパゲッティ」と発言すると、
さる吉父ちゃんは 「本当にありがとうな、スパゲッティ・・・。ちがうちがう!さる吉!」
と言えばこれまた大爆笑♪
子ども達がずっとずっと笑ってくれている人形劇でした〜!
しかし、子ども達はどんなに大騒ぎになっても、
場面転換があると水を打ったように静かになるのです。
その切り替えの早さと集中力には大感心でした!
途中からは立ち見になるほど、楽しんでくれましたよ〜♪
人形劇が終わってお辞儀をしたあと、
みんなと一緒に記念撮影をし、
子ども達とはタッチをしてバイバイをしました。
ニコニコ笑顔、ハニカミ笑顔、満面の笑顔、
いろんな笑顔でとっても可愛かったです♪
<子ども達がいたから助かった>
そのあと、職員室にてお茶っこをさせていただき、いろんなお話を伺いました。
3/11当日の地震は、揺れたものの、物が落ちるくらいで、
建物はびくともしなかったそうです。
しかし地震で停電になり、トラブル時は役所に電話をして指示を仰ぐのですが、
その電話も不通。 先生同士でどうするか相談をしていたところ、
津波がやってくるのを見て、即避難をしたそうです。
「お迎えがまだだった26人の子達を、先生8人で連れて逃げました。
でも地震前にお家の方に連れられて帰って行った子たちのことも心配で心配で・・・」
津波が迫り来る中、近くの中学校に避難をし、親御さんたちのお迎えを待ち、
全員無事に引き渡すことができたそうです。
保育園から家に帰って行った子達もちゃんと避難をし、ほぼ無事だったそうです。
とはいえ、仮設住宅に暮らしている子や先生方は、3分の1はおられるそうで、
その生活はやはり大変そうだとおっしゃっていました。
先生の言葉でとても印象的だったことがあります。
「子ども達のおおかげで、私たちの命も助かったんだよね」 という言葉です。
子ども達を絶対に守りきる決意だったので、
一緒にいた自分たちが助かったのだとおっしゃっていました。
「だから、子ども達には本当に感謝しているんです。あの子達がいてくれたおかげです」 と。
子ども達は誰一人泣くことなく、先生の言うことをしっかり聞いて、
一生懸命歩いてくれたそうです。
あと、「地元に住んでいる先生がこの保育園にいたことも良かった」
とおっしゃっていました。
別の町の先生だと、地形がどうなっているかわからないことがあったり、
知らない言い伝えがあったりしますが、
ずっとこの地区に住んでいる先生がいてくれたから、とっても頼りになり、
安心したそうです。
この地区の復興住宅ができる目処はおそらく2〜3年後、と言われているらしく、
現在は高台の木々を伐採している真っ最中だそうです。
それまで辛抱は必要ですが、
前回は聞けなかったその目処を聞くことができて少しほっとしました。
現地の方々はまだまだ不便が多いと思いますが、
とにかく健康で過ごしていただきたいなと思います。
<気仙沼市本吉知的障害者通所授産所 みのりの園さんでトーク&ライブ>
さて、本日の2件目です。
みのりの園(その)さんには2度目のツアー(2013年5月)にも
お邪魔させていただいています。
【その時のブログ記事はこちら】
前回は、地震で建物が壊れたために、
気仙沼市の社会福祉協議会さんの建物を間借りして運営されていましたが、
今はそちらから移動し、専用の建物になっていました!
去年のことを覚えていてくれた方がたくさんいて、搬入口には大勢が集まり、
「まってたよ!」
「ひさしぶり!」
「どんちゃん!くまちゃん!みっちゃん!」
と声をかけてくれたり、ぺこりとお辞儀をしてくれたり、
ギューっと抱きついて来てくれる子もいました!
「今日も一緒に歌おうね!」と言うと、何度も頷いてくれます。
一人一人がそうやって大歓迎してくれることが本当にうれしくて、
それだけで涙がちょちょぎれそうです。
みんなが見守ってくれる中、大至急で搬入&組み立てをし、
20分ほど前倒しでスタートしました!
椅子に座ったみんなは、もう「ワクワク」が隠しきれない笑顔です。
こんなに喜んでくれるなんて、感謝しかありません!
というわけで、今回のセットリストはみんなで楽しめるこちらです。
1.蝶々
2.春よ来い
3.七つの子
4.幸せなら手をたたこう
5.夕焼け小焼け
6.アンパンマンマーチ
7.勇気100%
8.森のくまさん
9.手のひらを太陽に
10.ぞうさん
11.結んで開いて
12.四季の歌
13.翼を下さい
14.ズンドコ節(氷川きよしさん)
15.北酒場(細川たかしさん)
16.川の流れのように(美空ひばりさん)
17.夢芝居(梅沢富美男さん)
18.舟歌(八代亜紀さん)
19.雪国(吉幾三さん)
20.団地音頭(一途)
21.上を向いて歩こう(坂本九さん)
「蝶々って見たことある?」 と聞くと、
「あるー!」 と元気に答えてくれます。
「見ると、HAPPYな気持ちになるよね♪」 というどんちゃんに、
「なるー!」 とピースサイン付きで答えてくれます。
みんなさん、童謡の歌詞はよく覚えてらして、みんなで大きな声で歌いました。
どんちゃんが 「みんなのいろんな声が、一つになって、とってもきれいだね〜♪」
と言うと、一人の女の子は手を挙げてこう言ってくれました。
「コーラスは、だいじです♪」
そうだね、心を合わせることだから、とっても大事なんだよね♪
「森のくまさん」は、輪唱してみたのですが、どんちゃんが感情を込めて歌うので、
みんなもつられてセリフのように歌っていました!
例えば、「ところが」と歌うところを「ところがぁ!」と眉をひそめながら
エライコッチャ感満載の表情で歌うのです。
するとみんなもつられて「ところがぁ!」になるのです。
これも楽しかったな〜〜♪
手遊びの歌もみんな上手で、身体もポカポカ、汗をかいている子もいました。
もちろん、私たちも汗だくです^^
くまちゃんは「幸せなら手をたたこう」の歌詞にある
「ウィンクしよう♪」の歌詞にあわせて、こんなウィンクをしていました。
「それ両目だよっくまちゃん!」
「四季の歌」では、突然のダンサー募集です!
「前で踊ってみたい子いる?」
と聞いて立候補してくれた方に踊ってもらいました。
前に出て来るときにどんちゃんがこう紹介します。
「○○さんは、ニューヨークでダンスの修行を積んできました!
それではよろしくお願いします!」
これにまたみんな大笑いです♪
4番まである歌詞を、それぞれ違う振付けて踊ってくださいました!
「翼をください」では、一途3人の夢を言い合いっこしました。
どんちゃん:この土地のウニをバケツいっぱい、レンゲで食べたい
みんな→「ああ、ウニは美味しいね!」と頷いてくれました
くまちゃん:この土地に引っ越ししてきたい
みんな→拍手してくれました
みっこちゃん:空を飛べるようになって、いつでもここに遊びにきてウニ食べたい
みんな→笑ってくれました
ライブも後半にさしかかり、いよいよあの時間です。
前回は、一途がバックバンドになってみんなにマイクを持ってもらい、
カラオケをしてもらったのですが、今回も希望者続出!
というわけで、有名な歌手の方の歌をどんどん歌ってもらいました!
みんなマイクを持つと緊張の面持ちになりながらも、一生懸命に歌ってくれます。
聞いているほうはヤンヤヤンヤの大喝采です♪
終演時間にさしかかり、最後は一途の「団地音頭」を踊ることにしました。
準備運動もぬかりありません!
私たちの振り付けを真似する子もいれば、自由にダンスをする子もいて、
とっても盛り上がりました〜!
踊り終わったところでどんちゃんが一言。
「アンコールどうする?」
するとみんな素直にアンコールをしてくれます。
ありがとう〜!嬉しい!
「上を向いて歩こう」をみんなで踊りながら歌いました!
最初から最後まで、エンジン全開、
一緒に楽しい時間を過ごさせてもらえました〜!
みのりの園のみなさん、本当にありがとうございました!
撤収後も
「また来てね」
「ありがとう」
「ばいばい」
と、何度も何度も言ってくれました。
「必ず来るよ」
「それまで元気でいてね」
「約束だよ」
と答え、車からみんなが見えなくなるまで手を振り続けました。
かっこつけず、恥ずかしがらず、ひるまず、惜しまず、
ただただ、自分の心に素直でいるみんなと過ごすことができ、
自分の中の「かっこつけ」が少しほぐれた気がします。
私もそうでありたい、と思います。
絵がたくさん描かれたスケッチブックをプレゼントしてくださった方がいました。
「宝物でしょう?」 と聞くと、
「うん。でも、あげる」
と優しい笑顔で言ってくれました。
私の宝物として、大切にしたいと思います。
ライブ後にスタッフの方がおっしゃっていました。
この前もギターで歌う人が来たけれど、あんなに盛り上がることはなく、
みんな黙って椅子に座り、拍手も職員さんが促すことでやっとするくらいだったんだよ。と。
なんでだろうねえ、と訝しむ私たちに、
「一途さんには、共感するんだろうね」 とおっしゃって下さいました。
共に笑い、共に歌い、共に踊る。
そこには、年の差も、上下関係も、ハンデも、育ってきた環境も、
干渉してくることはありません。
「一緒だとより楽しいからと、お互いが思っているだけ」 なのだと思います。
きっと、そういう面で、相思相愛なのです。
命いっぱい、精一杯生きていることを見せてくれるみんなのことは、
尊敬できる先生でもあるし、大好きな友達でもあります。
また次に会えることを、心から楽しみにしています!
東北応援ツアー第4弾〜帰福〜へと続きます