応援ツアー4日目:南方仮設住宅第一集会所

いつもありがとうございます。

ツアー4日目は快晴!

お邪魔するところは宮城県登米(とめ)市にあります、
南方(みなみかた)仮設住宅第一集会所です。

ライブまでには時間があったので、親戚のお家に寄らせてもらいました。

そこに到着する間は、ずっとこんな風景が続きます。。。

南三陸にあった親戚の家はすっかり流されてしまったのですが、
今は東京で建築士として働く娘さんが作ってくれた山の中にある家に、
夫婦二人で住んでいます。

私が大学生の時にお邪魔した時は、
海近くにあった100坪をゆうに超える立派なお屋敷でしたが、
「今はもう4分の1になっちゃったよ〜あはは〜!」 と笑っていました。。。

その日はなんでも立派なお祭りが行われるとのことでしたが、
実のところ御神輿も法被も獅子舞もすべて津波で流されてしまっています。

それでも、仙台をはじめ、あちこちから御神輿などが寄付されたそうで、
着物も急ごしらえだったらしいのですが、とても立派なものでした!

神様が乗った御神輿の担ぎ手は、白い着物に黒い帽子、
口は白い紙をくわえてただ静かに歩きます。

昔は「けんか神輿」と言われ、大きな神輿に人が入り、
町中を縦横無尽に走り回って家の壁が壊れたり窓ガラスが割れたり、
海辺だけに、海岸で担ぎ手が海に振り落とされてしまうなんてこともある、
たいそう派手なものだったそうです。

今は山の中の一本道を歩くので、
縦横無尽というわけにはいきませんが、
それでも道をジグザグに歩いて、その後には獅子舞、
その後に子ども達のお囃子、子ども神輿と続きました。

親戚のおばちゃんは 「もうこんなお祭りもなくなっちゃったって思ってたんだけどね。
こうやってささやかながらも復活できたことが嬉しくてねぇ。
御神輿見ただけで泣いちゃうんだ〜^^」 と言っていました。

伝統を守ることは、努力のほかならない。

ただ、真似をしてやっているだけではない。

と、しみじみ感じ入りました。

目には見えなくても神様をちゃんと敬うことは、
目に見える人に対しても同じことができるかどうか、
大切な練習になるのかもしれません。

登米市に移動し、今回のライブ会場となります南方仮設住宅第一集会所へ。

登米市に移動の際、山を越えるドライブコースだったのですが、
五感を全開にして山を感じていたくて写真を撮るのを怠ってしまったのですが、
木々の緑は若々しく、菜の花、桜、土の香り、本当に美しい山々でした〜♪

そして、町中にある仮設住宅に到着!

こちらでも、ばーば作のあやとりが大活躍です。

一人一人に 「遊びましょう〜♪」 と声をかけてあやとりワールドへと誘います♪

また、この集会所には全国各地からの応援メッセージが多いこと!!

東京都台東区にあります、千束小学校のみなさんからは、こちら。

ハートのメッセージカードで書かれた「絆」の文字。

こんなメッセージが書かれていました。

大分県の由布院小学校から。

岐阜県の鷺山小学校から。

東京都から。

こんなメッセージが書かれていました。

ライブが始まり、いつものように自己紹介からスタートなのですが、
いつもはくまちゃんの年齢に 「え〜??(実年齢より老けてる〜!)
(・・・ごめんくまちゃん文字にしてもた〜^^)」 という驚きの声より
「うちの母は歌津町出身なんですよ〜」 という紹介のほうが、
大きなどよめきがありました♪

この南方仮設住宅は、志津川、歌津にお住まいだった方が9割を占めるということもあり、
その親近感を持ってもらえたようです♪

今回のセットリストはこちらです。
1.茶摘み
2.夏は来ぬ
3.ふるさと
4.宝探し(一途)
5.瀬戸の花嫁
6.団地音頭(一途)
7.愛燦々
8.上を向いて歩こう

「歌津町出身、福井育ちの一途です!」 という、
言い得て妙などんちゃんの言葉に笑ってくれたり、
「ふるさと」を歌ってみんなで泣いたり・・・。

くまちゃんの 「愛って、与えるからもらえるんだよね。
だから待つだけじゃなくて、自分を奮い立たせて自分から
声をかけていくっていうのも大事だって思うんだよね」
という言葉に頷いてくれたり、
「一途のご先祖様を含め、きっとみなさんの過去にも
きっと血のつながりがあるんでしょうね」 という言葉にも力強く頷いてくれたり。

あの場所にいるだけで、言葉は交わさなくても手を握り合っているような、
そんなコミュニケーションがとれているような気がしてなりませんでした。

鯖江市長からの親書も、拍手が起こるくらいに喜んでくださいました!

この日のじーじが来ていたポロシャツは、
背中に「がんばっぺ!南三陸」と書かれており、
これを見た皆さんも喜んでくださいました♪

最後は記念撮影〜♪

撤収を始めると、 「どんちゃんの声は、(美空)ひばりちゃん並みだね!」
と褒めてくださるおじいちゃんや、
「響いたわ〜、ほんとに、響いた。ここに。良かった!」 と
胸を抑えながら笑顔で言ってくれるおばあちゃん。

ホッとする瞬間です♪

そうそう、トーク中に、 「このツアーで知ったこと、感じたことを、
福井に帰ったらまたみんなにちゃんと伝えるからね」 という
話をさせていただいたのですが、ライブが終わってから
写真をたくさん持って来てくださった方がおられました。

つい先日撮影した松島で撮った日の出の写真
(海も空も真っ赤に染まって美しいこと!)や、
津波に飲み込まれている家々の写真、
そして津波の前に撮影された南三陸町の海、山、川の美しい写真などなど。

美しい南三陸町、そしてそれを津波で根こそぎ流されてしまった事実。

大きな一戸建てに住んでいた人々が、
今は四畳半二間の長屋のような仮設住宅で2年も住んでいる事実。

住んでいた土地が大きな堤防に生まれ変わるということで、
先祖から代々受け継いで来たふるさとを泣く泣く手放すしかない人々がいる事実。

どれもこれも、現在進行形で悩み苦しんでいる人が多いことを、
もう一度胸に刻まなくてはならないと強く感じました。

皆さんとお話をしている時に、少し大きめの地震があったのですが、
当然のことながら心の準備ができないうちに来るものですから、
驚くし、やっぱり怖い。。。

今日でツアーも折り返しです。

明日は来場者がトータル3000人とも5000人とも言われています、
伊里前商店街で行われる「しろうおまつり」です。

シャカリキにハリキリます〜〜〜!!!

応援ツアー5日目:伊里前商店街「しろうおまつり」に続きます。

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