いつもありがとうございます。
ツアー5日目は、南三陸町にあります伊里前商店街で行われました
「しろうおまつり」でのライブです。
朝7時30分にホテルを出発し、約1時間かけて伊里前福幸商店街へ。
すでに大きなテントが作られ、商店街の方々は忙しそうに準備をされている中、
私たちも去年と同じステージに機材を搬入し、リハーサルを行いました。
活気を感じながら商店街を歩きながらふと足元を見ると、
お茶碗のかけらが土にめり込むようにあったり、
裏手には大きな石碑が倒れたままになっていたりと、
傷跡が見え隠れしていました。
それでもこうして、商店街の皆さんが一致団結して
お客様に喜んでもらおうとする心意気は、
青空に舞う鯉のぼりのごとく見上げるばかりです！
伊里前福幸商店街のすぐ上には、
先日くまちゃんが人形劇を行った伊里前小学校があり、
そこから撮った写真がこちら。
快晴に恵まれ、多くの方々が集い、親戚のおばちゃんも
「震災の時からこんなに大勢の人見たのはじめてだべ〜！」 と、
とても嬉しそうでした！
開会の挨拶のあと、
歌津中学校、志津川中学校、志津川高校のブラスバンドの合同演奏があり、
一生懸命の演奏にみんなで大きな拍手を送りました。
そのあと一途の出番となり、まずは鯖江市長からお預かりした親書を、
南三陸町町長にお渡ししました。
「ありがとうございます。必ずご返事させていただきます。」
とおっしゃってくださいました。
復興で毎日が激務のことと思いますが、
こうして町民の集まる場所に来て皆さんとお話をし、
町民の意を汲み、町民のために働いておられるのだと感じさせていただきました。
名刺交換もさせていただきましたが、とてもかわいいお名刺でした♪
今回のセットリストはこちらです。
1.Welfare〜ふれあって つながって 輪になって〜（一途）
2.愛燦々
3.団地音頭（一途）
4.みちのく一人旅
5.翼を下さい
6.Thanks to the World（一途）
7.上を向いて歩こう
8.団地音頭（アンコール）
こういったお祭りは、
あまり歌を真剣に聞いてもらえにくい状況だったりするのですが、
座って聞いてくださった方々は
「あヨイショ！」「ソレソレソレソレ！」
といった間の手を一緒に入れてくださったり、
手拍子をしてくださったりと、楽しんでくださいました♪
CDも販売させていただいたのですが、
「すっごくいい歌だった〜！」
「歌詞がいいな〜と思ってね、家でじっくり聞かせてもらうね♪」
と感想を教えてくださいました。
優しい〜〜〜嬉しい〜〜〜^^
そしてなにしろ「しろうおまつり」ですから、
もちろん「しろうお」も頂きました〜♪
・しろうおのお吸い物
・しろうおの踊り食い（！）
・しろうおのかき揚げ
・ホタテ焼き
・たこ天
・牛タン串焼き
・手羽先から揚げ
・キラキラうに丼定食
スゴい量です。。。^^;
お祭りってなんであんなに食欲がわいちゃうのかしら。
道行く人を眺めながらみんなで食べていたのですが、
一緒にいた親戚のおじちゃんおばちゃんに、
次々といろんな方が話しかけて行きます。
その都度 「あの人はね、うちの近所に住んでた人なんだけど、
よくできた息子さんがいてね、大学卒業してすぐこっちの役所に務めたんだけど、
1年目にあの震災でしょ。息子さんも流されちゃってね。。。
今は東京にいた娘さんが帰って来てくれたんだよ」
「この人はね、美容室してたんだけども流されちゃって、
仮設に住みながらお店建ててね、
たまにあたしもそこに言ってはおしゃべりして、ストレス発散してんだよ」
などなど、みなさんの暮らしを少しずつ教えてくれました。
印象的だった話がこちら。
おばちゃん「わたしなんてさ〜家建てたっつっても、
やーっぱ自分の家だって思えないんだもん。落ちづかないっていうかさ〜」
お友達「あーんだそれぜーたくな悩みだってば〜、
わだしなんてひとりでまいんち牛刀（唐揚げ屋さんです）にぎってっから、
だーれもよりつかねえよ〜」
二人「あ〜〜〜〜っはっはっは！！」
おばちゃん「あんだはスタイルも笑顔もいいっぺさ〜！
わだしなんて人相悪いからねぇ〜っ」
ふたり「だ〜〜〜〜〜っはっはっはっは！！！」
現状を解決できなくても、
こうやって笑いに変えて苦しみをふりほどいているのだなあと思います。
実際、おばちゃん自身大きな傷は抱えたままで、
なんとか折り合いをつけながら暮らしているようです。
平気で生きている人なんて、ここには誰一人いないのです。
笑顔の後ろにあるものを、
ただかすかに感じることしかできない自分がはがゆい・・・。
でも、音楽やトークによって、一瞬でも辛い過去を忘れて笑ってくれることが、
今の私たちにできる唯一のことだと思って、明日も頑張ります！
応援ツアー6日目：気仙沼市社会福祉協議会みのりの園（その）に続きます。